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ふるさと壊滅・・・そして原発事故

地球畑 代表 大和田 明江

 

3月11日、東日本を襲った大災害、そして原発事故。
思いもつかない大災害にみまわれ、被災された皆さま、関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
3月11日、私は日本有機農業学研究会の全国幹事会に出席するため福井県にいました。着いたとたん、グラグラッと大きな揺れ。


間もなく「東北地方が大地震で爆発や火事も起きている」、「沿岸に大津波が押し寄せてる」と次々情報が入り、会議どころではなくなりました。そして、翌日の福井新聞には、「陸前高田市壊滅」という大見出しとともに、なつかしいふるさとが信じられない姿で写し出されていました。岩手県陸前高田市高田町は明治の頃、周囲の農山村や漁村と合併し、今も市が立つ小さな交易の中心地。その中心街が跡形もなく、町の半分が大きく海のようになっているのです。


本当になにもかも、町の端から端まで津波に呑み込まれ、どれだけの人が生き残れたのか・・・。誰とも連絡がとれない、右往左往の数日が過ぎ、ようやく弟妹だけは無事であることが分かりました。でも、幼い頃からお世話になったり、大事にしていただいた親戚や近所の方々は多くが亡くなったり、今も消息がわからない状態です。そして、還暦を一緒に祝った同級生たち。遠い鹿児島にいながら、毎日一人、また一人とお別れの日々が続いています。
白砂青松(はくしゃせいしょう)とうたわれた町の自慢の高田松原も、松の木が一本しか残っていないとか・・・。今、避難先になっている市立高田中学校の校歌は、ふるさとの美しい海や山の賛歌そのもので、最後に「ああ景勝の理想校/かかるところに学ぶ身の/幸(さち)を思いて朗(ほが)らかに/睦(むつ)びあいつつ励みなん」とうたうのですが、人々の大切な心のよりどころであった
その海が、命もろとも町を呑み込んでしまったのでした。
この大災害に加えて、さらに事態を深刻にしているのが原発事故。生物生産性が最も高いといわれ物心両面にわたって日本人の大切な財産である風光明媚な海岸線に、危険な原発を次々と建てていったのはここ数十年のこと。子々孫々にわたる重大な健康被害のたねをまいたのは、この時代を生きてきた私たちの責任でもあるのです。
電気の30%もを原発に依存する危険性を憂慮する人が、原発にかけるコストを自然エネルギーの開発に回したら、必要な電力を十分まかなえると提言してきたにもかかわらず、強力に原発建設が推進されてきたのは、やはり核開発競争のためだったのでしょうか。


先日の新聞に「福島県野菜の放射能汚染の影響で、農家自殺」という記事が掲載されていました。有機栽培にこだわっていた農家だといいます。大災害から生き残った人々が未来の希望を見失わず、みんなが協力し合って生きていくには何が必要なのでしょうか。試練を乗り越える知恵と勇気が求められているように思います。

 

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