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有機農業と有機JAS制度

地球畑 代表 大和田明江

 

地球畑と二足のわらじで、NPO鹿児島県有機農業協会の仕事をするようになって、はや12年の月日が流れました。

地球畑は、鹿児島で有機農業を営む生産者の組織「かごしま有機生産組合」から生まれたお店。地元の有機野菜の美味しさを知ってもらい、生産者と消費者がつながり会うことを願って組合結成(1984年)から8年後に作られました。


そしてそのまた8年後、有機農産物の認定を行う登録認定機関であり、有機農業の普及啓発団体として発足したのが鹿児島県有機農業協会です。国際的なオーガニックガイドライン制定とともに突然始まった国の認証制度により、地域の有機農業がさらに困難な状況に陥らないように、多くの方々の協力を得て設立され、今では県内で一番古いNPO組織です。


有機農業を広げ いのちや環境を守るという趣旨は一緒ながら、立場を異にする二つの組織の責任を担う日々は緊張の連続でした。協会立ち上げの頃、国が作った制度の受け皿がどうしたら現場と矛盾しないか、共に悩み支えて下さった初代の判定委員長さんが、よく「道なき道を行くのだから」と言われていたのを思い出します。
リスクの大きい未知の分野の仕事を引き受ける覚悟と、一緒に頑張ろうというメッセージが込められた言葉でした。


そうした中で4人の娘たちは巣立ち、両親も他界し、オーガニックライフとは程遠い暮らしは今も続いています。今回こんなことを書いたのは、消費者の皆さんに理解されなければ有機JAS制度の改善はいつまで経っても叶わないのではないかという思いからです。


有機JAS制度は、有機農産物と有機加工食品を日本で唯一の「指定農林物資」に指定し、「一般消費者の選択に著しい支障を生ずるおそれがあるため」(JAS法第19条の15)、法律の規制により表示の厳格化を図っています。しかし現状は、0.2%の有機農産物に高いハードルをかけ認証のコストや手間ひまを生産者に要求し、それが本来有機農業が目指していた世界とどう違うのかも消費者には伝わっていません。大地を流れる水も空気も循環の中にあり、 有機農業は広げてこそ生態系や環境を守り、人々の健康や未来を守れる農業なのです。


先日、東京の築地市場に行った時、いくつも小山のように積み上げられているグレープフルーツのどの箱にも、日本では毒性が強いため認められていないOPP、TBZ、イマザリルの3種もの農薬が印字されていました。

消費者自身が暮らしのあり方を考え、必要な情報をだれもが入手・選択できる社会はどうしたらつくれるのでしょうか。

 

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